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米国株式市場:テスラ好決算で主要指数が上昇、金利動向も注目

4月25日(木曜日)の米国株式市場において、ナスダック総合指数とS&P500指数は上昇した。この上昇は、テスラの好調な業績予想と、3ヶ月ぶりの高値から低下した米国債利回りに支えられたものだ。一部企業の決算が振るわない中でも、市場センチメントは改善した。

電気自動車メーカーのテスラ株は、第3四半期の堅調な利益と、来年の売上成長率が20〜30%に達するという予想外の見通しを発表したことを受け、21.9%の急騰を記録した。これにより同社の時価総額は1,400億ドル以上増加する見込みとなった。この動きは消費者裁量セクター全体を3.24%押し上げることとなった。

アリアンツ・インベストメント・マネジメントのチャーリー・リプリーシニア投資ストラテジストは「テスラの決算は驚異的なものだった」とコメントしている。

S&P500指数は今週初めての上昇を記録したものの、市場心理は依然として不安定な状態が続いている。他社の決算発表や、低下したとはいえなお高水準にある米国債利回りの圧力により、S&P500の大半のセクターは下落した。

指標となる10年物米国債利回りは、前日の3ヶ月ぶり高値から低下し4.20%となった。水曜日の取引では4.26%まで上昇し、主要3指数すべての下落要因となっていた。

U.S.バンク・ウェルス・マネジメントのビル・ノーシーシニア投資ディレクターは「10月の株式市場に最も大きな影響を与えているのは金利の上昇だ。10年物国債利回りが4%を下回る水準から現在の水準まで、比較的短期間で上昇した」と分析している。

個別銘柄では、第3四半期の売上高が予想を下回ったIBMが6.17%下落し、年間売上予想が市場予想を下回ったハネウェルは5.10%下落した。両社の下落はダウ工業株30種平均の重しとなった。

市場の終値は、ダウ工業株30種平均が140.59ポイント(0.33%)下落の42,374.36、S&P500指数は12.44ポイント(0.21%)上昇の5,809.86、ナスダック総合指数は138.83ポイント(0.76%)上昇の18,415.49となった。

素材セクターは1.42%下落し、コスト高とネバダ州の生産量低下により利益予想を下回ったニューモントが下落を主導した。ボーイングも1.18%下落し、工場労働者が5週間以上続くストライキの継続を選択し、契約案を否決したことが影響した。

株式市場は最近の記録的な水準から調整している。これは、FRBの利下げ予想の見直し、米国債利回りの上昇、企業業績、そして米国選挙を巡る不確実性が要因となっている。

サウスウエスト航空は決算発表後、アクティビスト投資家のエリオット・インベストメント・マネジメントとの合意を発表し、5.56%下落した。一方、UPSは取扱量の回復とコスト削減により第3四半期の利益が増加し、5.28%上昇した。

LSEGのデータによると、S&P500構成企業のうち決算を発表した159社中78.6%が、アナリスト予想を上回る結果となっている。

経済指標では、S&PグローバルのフラッシュPMIデータが、堅調な需要を背景に10月の米国企業活動が増加したことを示した。また、10月19日までの週の新規失業保険申請件数も予想外の減少となった。

NYSEでは、値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を1.25対1で上回り、137銘柄が新高値を、49銘柄が新安値を記録した。S&P500は41銘柄が52週間の新高値を、3銘柄が新安値を付け、ナスダック総合指数では76銘柄が新高値を、89銘柄が新安値を記録した。

取引高は110.6億株で、直近20取引日の平均である115.9億株を下回る水準となった。

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