スプレットとは?意味や、計算方法、注意点を解説

スプレッドとはFXをする際に目にすることが多い用語です。しかし意味がよくわかっていない、という方も多いのではないでしょうか。
スプレッドは簡単に言うと取引コストのことです。スプレッドを理解することは取引で損をしないために大切です。
この記事ではスプレッドの意味、計算方法、注意点など詳しく説明していきます。ぜひ参考にしてみてください。
目次
スプレッドとは

スプレッドとはFXを取引する際の売値と買値の差額です。一般的に差額が小さければ「スプレッドが狭い」差額が大きければ「スプレッドが広い」と言われます。
「買値−売値」がスプレッドの計算方法です。以下がその例です。
例:米ドル/円
売値(150.123) / 買値(150.128)
買値−売値=0.005
この0.005がスプレッドです。
FXの世界では0.5銭、0.5pips(ピップス)と言われ、スプレッドが小さい(狭い)方が利益がでます。
0.5銭のスプレッドの場合、取引量に応じて以下のようなコストとなります。
- 100通貨:0.5円
- 1000通貨:5円
- 1万通貨:50円
FXでは買値より売値の方が安くなっています。もしすぐに売った場合、スプレッド分の損失が発生するため注意が必要です。利益を出す場合、スプレッドの値以上の有利な方向へ動けば利益が発生します。
手数料とスプレッドの違い
手数料とスポレッドはどう違うのか、という疑問が出てくるかもしれません。一般的な違いは以下の通りです。
手数料 → 入出金にかかるコスト
スプレッド → 売値と買値の差
国内の手数料は無料の場合が多いので実質的なコストはスプレッドです。
スプレッドの狭い通貨ペアを選ぶのが一般的
初心者は一般的に、米ドル・ユーロ・日本円などメジャーな通貨を選びましょう。取引量が多いのでコストを抑えたい方にはおすすめです。
スプレッドの単位・計算方法
スプレッドの単位には「銭」と「pips(ピップス)」があります。「銭」は通貨ペアのうち一方が日本円の場合、「pips」は日本円以外の通貨ペアの場合に用いられます。また、pips(ピップス)は通貨ペアの値幅を表す最小単位のことです。
日本円を含む通貨ペアの場合は「銭」
米ドル/円 ・ ユーロ/円
1pips=0.01円
日本円以外の通貨ペアの場合は「Pips(ピップス)」
ユーロ/米ドル ・ 英ポンド/米ドル
1pips=0.0001ドル
スプレッドに関する注意点

スプレッドが狭い方が良い(利益が増える)ということはご理解いただけたかと思います。しかし、状況によってはスプレッドが急に広がることがあり、これが取引に影響を与えることがあります。特に、相場が急激に変動する際には注意が必要です。
以下に挙げるケースでは、取引のリスクが高まるため、特に注意が必要です。
①利用の少ない時間帯
早朝や年末年始など、FX市場の参加者が少なく流動性が低下する時間帯では、スプレッドが拡大しやすくなります。このような時間帯には取引を避ける方が良いでしょう。
②重要な経済指標の発表前後
米国の雇用統計など、重要な経済指標が発表される前後では、市場が不安定になることがあり、スプレッドが大きく広がる可能性があります。このような状況では、冷静な判断が求められます。
③突発的な出来事
戦争やパンデミック(例: コロナショック)など、予測不可能な突発的な出来事が発生した場合、スプレッドが急激に広がることがあります。取引が非常にリスクの高いものとなるため、慎重に行動する必要があります。
これらの状況では、無理に取引を行わず、市場が落ち着くまで待つことが賢明です。リスクを避けるためにも、冷静な判断を心掛けましょう。
まとめ
スプレッドは、金融取引における売買価格の差を指し、投資コストに直結する重要な要素です。スプレッドの大きさや変動によって取引の利益が左右されるため、取引を行う際にはスプレッドをしっかりと確認し、注意を払うことが大切です。この記事で解説した内容を参考に、より効果的な投資判断を行いましょう。
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