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ピボット(PIVOT)とは?特徴や使い方をわかりやすく解説

デイトレ用のテクニカル指標であるピボット。日本ではあまり有名でないインジケータ―です。そのため、「よくわからないし、知らなくてもいいか」と考えていませんか。

実は、ピボットは海外では よく利用されており、 大口投資家や 機関投資家も 意識する有用な指標です。

この記事では、ピボットについてわかりやすく解説していきます。

ピボットとは何かを理解できて、トレードに応用できるようになりますよ。

ピボットとは?

ピボットとは 、アメリカの投資家である J・W ワイルダー氏が開発した、デイトレ用のテクニカル指標のことです。

ピボットは、以下に示す7本のラインで構成されています。

  • R3(HBOP)
  • R2
  • R1
  • ピボットライン
  • S1
  • S2
  • S3(LBOP)

それぞれのラインを確認することで、値動きの方向性や相場の勢いを予測しやすくなります。そのため、いつエントリーするのか、いつ決済するのかといったような、取引時の判断がしやすくなります。

ピボットの算出方法

ピボットを算出するには、まず前日の高値・安値・ 終値 を使ってピボットライン(ピボットポイント)を計算し、水平線を引きます。

そして得られたピボットラインをもとに、残り6本のラインを引いていきます。

それぞれのラインの計算式は以下の通りです 。

ピボットライン:(前日の高値+安値+終値)÷ 3

  • R1:ピボットポイント+(ピボットポイント-前日の安値)
  • S1:ピボットポイント-(前日の高値-ピボットポイント)
  • R2:ピボットポイント+(前日の高値-前日の安値)
  • S2:ピボットポイント-(前日の高値-前日の安値)
  • R3(HBOP):R1+(前日の高値-前日の安値)
  • S3(LBOP):S1-(前日の高値-前日の安値)

ピボットの特徴

ピボットには以下に示す特徴があります。

  • 短期トレードに向いている
  • 実際の売買で参考にしやすい
  • レンジ相場で有効

それぞれの特徴について説明していきます。

短期トレードに向いている

ピボットは前日の高値・安値・終値を使って導き出されます。つまり同じラインを使えるのは、当日の1日限りです。

そのため、1日の間で取引を行う、デイトレードやスキャルピングに向いています。逆に中長期でのトレードには向きません。

実際の売買で参考にしやすい

ピボットでは、S1・S2をサポートライン、R1・R2をレジスタンスラインとして見ることができます。

そのためピボットを使えば、どこで価格の反転が起こりやすいかを見極めやすく、実際の売買に応用しやすい特徴があります。

また、 日付更新のタイミングまで ラインが切り替わらないので、安心してそれぞれの ラインを活用できる使いやすさもポイントです。

トレンド相場では注意が必要

ピボットのS3(LBOP)とR3(HBOP)はブレイクアウトポイントとして見ることができます。そのため、相場がトレンド入りしたかどうかを判断するのに役立ちます。

ただし、トレンド相場中にピボットを使うのはおすすめできません。なぜなら「だまし」が多くなる可能性があるためです。

とくに、強いトレンドが発生している場合は、ピボットがほとんど機能しなくなる場合もあるので注意が必要です。

ピボットの使い方

ピボットを活用することで相場の方向性がわかります 。

例えば、価格が ピボットラインの上にあれば、相場は上昇傾向だとわかるので買いを検討します。 

逆に価格が ピボットラインよりも下にあれば、相場は下落傾向なので売りを検討するという判断ができるでしょう。

さらに、S1〜S3およびR1〜R3のラインを確認することで、より詳細に順張りや逆張りでのエントリーポイントや決算のタイミングを探れます。

逆張り時の使い方

S1とS2およびR1とR2のラインは、逆張りで取引する際、エントリーや決済のタイミングの目安になります。

S1とS2はサポートライン、R1とR2はレジスタンスラインとして使うことが可能です。

つまり、Sのライン付近では下落していた相場が上昇に転じる可能性が高くなるので、買いを検討します。

逆に、R1とR2付近では、上昇していた相場が下落に転じる可能性が高くなるので、売りを検討する動きが考えられるでしょう。

なお、S1よりもS2、R1よりもR2の方が強い反発が起こりやすくなります。

順張り時の使い方

R3(HBOP)、S3(LBOP)のラインは順張りで取引を行う際、エントリーするタイミングの目安になります。

S3とR3はブレイクアウトポイントとして考えることができます。

つまり、価格がサポートラインを抜けてS3に到達すると、相場が下降トレンドに入ったと考えることが可能です。

また、価格がレジスタンスラインを抜けてR3に達すると、相場が上昇トレンドに入ったと考えられます。

価格がS3・R3を抜けたタイミングが、それぞれ順張りのトレードに移行するタイミングとなり、S3の下抜で売り、R3の上抜けで買いの動きが考えられます。

ピボットを使って相場を正しく判断しよう

ピボットは、値動きの方向性や相場の勢いを予測するのに有効な指標です。

 ピボットを使うことで値動きの方向性や 相場の勢いがわかり、 エントリーポイントや決算のタイミングを見つけやすくなります。

また、比較的シンプルな指標なので、FX初心者さんにもおすすめです。

ぜひ活用してトレードに活かしてみてください。

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