日経先物取引とは?特徴と投資する際の注意点について紹介

日経先物取引について知っていますか。日経先物取引は、普段皆さんが行っている現物取引とは違い、先物取引という特殊な取引を行う際の指標です。この記事では、日経先物取引とは何なのか、どういった形で投資するのかについて紹介します。
目次
日経先物取引とは?

まずは日経先物取引とは何か紹介します。日経先物取引は、将来の日経平均株価を投資対象とする取引のことです。数か月後の決まった日までに買い、または売りを行うことを約束して投資します。
将来の日経平均株価が上がっているのか、それとも下がっているかを予想するだけなので、非常にシンプルな投資ともいえるでしょう。
日経先物取引の特徴

日経先物への投資には以下の3つの特徴があります。
- 投資対象の全額でなく一部を用意する
- 決済の期限がある
- 投資対象が3種類ある
投資額の全額ではなく一部を用意する
日経先物取引の1つめの特徴として、投資で動かす金額の全額を用意するのではなく一部を用意すれば投資できることが挙げられます。
この一部用意する金額を証拠金といい、投資によって損失が出た際に、それを補うための担保です。この仕組みによって、少ない投資額で、数百倍の金額を動かして投資できます。
決済の期限がある
日経先物取引の2つめの特徴として、投資した時点で日経平均株価に対して買い・売りを行う期日が決まっていることが挙げられます。
日経平均先物の投資対象は、数か月後の決まった日(SQ日)までに必ず買い・売りを行うことがあらかじめ決まっています。なお、それより前の期間に買い・売りを行うことも可能です。
投資対象が3種類ある
日経先物取引の3つめの特徴として、投資対象が大きく分けて3種類あることが挙げられます。以下がその3種類の投資対象です。
- 日経ラージ先物
- 日経ミニ先物
- 日経マイクロ先物
これら3つの違いは、取引する最小単位の違いにあります。日経ラージ先物は、取引の最小単位が日経平均株価×1000倍、日経ミニ先物が日経平均株価×100倍、日経マイクロ先物が日経平均株価×10倍の金額となっています。
つまり、日経マイクロ先物が最も少ない元手で始められる投資対象ということです。
日経先物に投資する際の注意点

日経先物に投資する場合の注意点としては、以下の2つが挙げられます。
- ハイリスク・ハイリターンなため、大きな損失を出すこともある
- 相場の先行きを判断する難しさがある
ハイリスク・ハイリターンなため、大きな損失を出すこともある
日経先物に投資する1つ目の注意点として、ハイリスク・ハイリターンな投資手法であることを自覚して投資することが挙げられます。
日経先物への投資は、少ない額の証拠金を担保に、10倍から1000倍もの投資資金を動かせる分、失敗した時の損失もその分大きくなります。慎重に少額から始めることがおすすめです。
相場の先行きを判断する難しさがある
日経先物に投資する2つ目の注意点として、将来の相場を予想する難しさがあることが挙げられます。
FXで投資する際は、現在の為替相場に対してこれから上昇するか、下落するかを予想して投資していきます。一方で、日経先物に投資する場合は、数か月後に日経平均株価がどうなっているかを予想しないといけない分、投資難易度が高いです。
日経先物に投資して少額で大きな利益を狙う
この記事では、日経先物に投資する際の特徴と注意点についてまとめて紹介しました。日経先物は、現在でなく将来の日経平均株価に対して、買い・売りを約束する投資の仕方です。
少額で大きな金額を動かして利益を狙える一方で、損失を抱えるリスクも大きくなる傾向にあるため、上級者向けです。興味のある方は余裕資金でチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
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