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ベクトルとは?指標の見方とFX取引での活用法について解説

FX取引で使える指標「ベクトル」について知っていますか。ベクトルは為替相場のトレンドと売買タイミングを決めるのに役立つテクニカル指標です。

この記事では、ベクトルとはどんな指標なのか、どうやってFXの取引で活用するのか解説していきます。

ベクトルとはどんな指標?

ベクトルは、毎日の為替価格の終値を直線で結んだ時の傾きの平均値を計算する指標です。一般的には、25日分の平均値をとることが多いです。ベクトルの値はゼロを基準としていて、ベクトルの値から為替価格のトレンドがわかります。

ベクトルがプラスの値をとっていれば上昇トレンド、マイナスの値なら下落トレンドといえるでしょう。

また、ベクトルを使う際はもう一本別のラインを使って売買するタイミングを判断します。それが、ベクトルの5日分のベクトルの平均を結んだラインです。この2本のラインの動きから売買タイミングを判断します。

ベクトルのFX取引での使い方

FX取引におけるベクトルの活用方法について紹介します。ベクトルの主な使い方としては、以下の3つが挙げられます。

  • 順張り型の使い方
  • 逆張り型の使い方
  • 売買タイミング重視型の使い方

順張り型の使い方

相場価格のトレンドに沿って売買を行って利益を得る投資の仕方が順張り投資です。順張り投資でベクトルを使う場合は、ベクトルの値の符号に注目し以下のように活用します。

  • ベクトルがプラスの値をとっている⇒為替価格が上昇トレンドとみて買い
  • ベクトルがマイナスの値をとっている⇒為替価格が下落トレンドとみて売り

逆張り型の使い方

為替価格が上昇しすぎているときや下落しすぎているときに、価格が反発することを狙って利益を得る投資の仕方が逆張り投資です。逆張り投資でベクトルを使う場合は、ベクトルの数値の大きさに注目して以下のように活用します。

  • ベクトルの値が15%以上⇒価格が上昇しすぎているとみて売り
  • ベクトルの値がマイナス15%以下⇒価格が下落しすぎているとみて買い

売買タイミング重視型の使い方

ベクトルの3つめの使い方として、ベクトルとベクトルの平均線の2本のラインのクロスに注目して、売買タイミングを見極める方法もあります。例えば以下のタイミングで売買します。

  • ベクトルがプラスの値で、ベクトル平均線を下に抜けたとき⇒売り
  • ベクトルがマイナスの値で、ベクトル平均線を上に抜けたとき⇒買い

図に表すと以下のようなタイミングで買い・売りの取引の実施を判断します。

画像:筆者作成

ベクトルを使う上での注意点

2本のラインの動きから売買タイミングを判断できて便利なベクトルですが、使う上での注意点もあります。それは、ベクトルの値を計算する期間の設定値を調整する必要があることです。

取引する為替ペアによって、日々の価格の動きは激しいものから緩やかなものまでさまざまです。

価格の変動が激しい通貨ペアに対して、ベクトルの値の計算期間を長く設定していると、相場の動きとベクトルの示す価格のトレンドが一致せず、誤った売買の判断を行ってしまったり、取引チャンスを失うことにつながります。

自分が取引したい為替ペアの価格の動きとベクトルの示す価格のトレンドが合うように、売買を行う前に適切な期間に設定しておきましょう。

ベクトルを使って一歩有利なFX取引をしよう

この記事では、FX取引に活用できるテクニカル指標の一つ「ベクトル」について紹介しました。ベクトルは、一定期間中の為替価格の終値をもとに、為替価格のトレンドと売買タイミングを2本のラインの動きで示す指標です。

知名度は低いですが、シンプルでわかりやすく売買を判断できる指標のため、ぜひFX取引で役立ててみましょう。

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