ETHとは?通貨の特徴やビットコインとの違い、将来性などを解説

イーサリアム(ETH)は、ビットコインに次ぐ時価総額を持つ仮想通貨として世界的に注目を集めています。決済手段としてだけでなく、スマートコントラクトやNFTなど幅広い用途で活用されていますね。
この記事では、イーサリアムの基本的な仕組みから将来性まで詳しく解説します。
目次
ETH(イーサリアム)とは

イーサリアムは、スマートコントラクトを実装したブロックチェーンプラットフォームの代表格です。本章ではイーサリアムとその基盤について説明します。
仮想通貨
イーサリアムは、ブロックチェーン上で動作する代表的な仮想通貨の1つです。
通貨単位はETHと表記され、一般的にはイーサと呼ばれることも多いでしょう。ビットコインのように発行上限がない点が特徴で、2024年6月時点の時価総額は約72兆円に達しています。
歴史
2013年にヴィタリック・ブテリン氏によって考案され、2015年7月に正式リリースされました。
当時19歳だったブテリン氏は、ビットコインの課題を解決する新しいブロックチェーンの開発を目指しました。以降、継続的なアップデートによって機能を進化させ、現在では多くのプロジェクトの基盤として活用されるに至っています。
ビットコインとの違い
ビットコインが主に決済手段として利用されるのに対し、イーサリアムはスマートコントラクトを実装したプラットフォームとしての性格が強いでしょう。
また、イーサリアムはプルーフオブステーク(PoS)という承認方式を採用し、環境負荷の軽減を図っています。発行上限がないことも重要な違いです。
ETH(イーサリアム)の特徴

イーサリアムは単なる仮想通貨ではなく、さまざまな機能を持つプラットフォームとして多くのユーザーに活用されています。本章ではイーサリアムの主要な特徴について説明します。
DApps
DApps(分散型アプリケーション)は、イーサリアム上で動作するアプリケーションです。
中央管理者を必要とせず、ブロックチェーンの特性を活かした自律的な運用が可能。金融サービスやゲーム、SNSなど、さまざまな分野でDAppsの開発が進んでいます。
スマートコントラクト
スマートコントラクトは、プログラムによって契約を自動実行する仕組みです。
従来の契約では仲介者が必要でしたが、スマートコントラクトでは条件が満たされると自動的に契約が実行されます。取引や契約の効率化に大きく貢献し、DeFi(分散型金融)などの新しいサービスを生み出す基盤となっています。
NFT
イーサリアムは、広く利用されているNFT(非代替性トークン)の発行プラットフォームです。
デジタルアートや音楽、ゲームアイテムなど、デジタルデータの所有権を証明する手段としてNFTが注目を集めています。イーサリアムのNFT規格は業界標準となっており、多くのNFTがイーサリアム上で取引されています。
ETH(イーサリアム)の課題

高い注目を集めるイーサリアムですが、いくつかの課題も抱えています。主な問題点は処理速度と手数料(Gas代)の高騰です。
取引量が増えると処理が遅延し、手数料も上昇する傾向にあります。これらの課題に対しては、継続的なアップデートによる改善が進められています。
ETH(イーサリアム)の将来性

イーサリアムの将来性は非常に期待されています。DeFiやNFTのプラットフォームとして確固たる地位を築いており、多くの企業や開発者がイーサリアム上でプロジェクトを展開しています。
また、環境への配慮から実施されたPoS移行により、より持続可能な発展が見込まれるでしょう。
今後の動向
イーサリアムは2022年9月に大規模なアップデート「マージ」を実施し、より環境に優しい承認方式へと移行しました。今後も段階的なアップデートが予定されており、処理速度の向上や手数料の安定化が期待されています。
また、2024年5月には現物ETFが承認され、機関投資家からの注目も高まっているでしょう。
ETH(イーサリアム)を取引できる場所

イーサリアムの売買は、国内の主要な仮想通貨取引所で行うことが可能です。取引所によって手数料や使いやすさなどの特徴が異なるため、自分に合った取引所を選ぶことが大切です。
本章では代表的な2つの取引所について説明します。
Coincheck
Coincheckは日本の主要な仮想通貨取引所の1つです。スマートフォンアプリから500円という少額からイーサリアムの取引が可能で、初心者にも使いやすい取引環境を提供しています。自動積立機能も備えており、長期投資にも対応しています。
GMOコイン
GMOコインは安心・安全な取引環境で知られる取引所です。レバレッジ取引にも対応しており、取引手数料も比較的安価に設定されています。24時間体制のサポートも特徴で、初心者から上級者まで幅広い投資家に利用されています。
まとめ
イーサリアムは単なる仮想通貨の枠を超え、新しい金融サービスやデジタル資産の基盤として進化を続けています。処理速度などの課題はありますが、継続的なアップデートによる改善が進められており、将来性は明るいといえるでしょう。
投資を検討する際は、各取引所の特徴を比較し、自身に合った取引環境を選ぶことが重要です。
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