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クロス円とは?特徴やメリット、デメリットをわかりやすく解説

クロス円

外国為替取引(FX)は、多くの投資家に人気のある金融商品です。その中でも、日本の投資家にとって重要な通貨ペアの一つが「クロス円」です。

しかし、クロス円とは何なのか、その特徴や取引のメリットとデメリットについて正しく理解している人は少ないかもしれません。

本記事では、クロス円の基本から特徴、取引する際のポイントなどをわかりやすく解説します。

クロス円とは

クロス円

クロス円とは、円を含む通貨ペアのうち米ドル以外の組み合わせのものを指します。例えば、EUR/JPY(ユーロ/円)やGBP/JPY(英ポンド/円)、AUD/JPY(豪ドル/円)などがこれに該当します。

一方、USD/JPY(米ドル/円)はクロス円には含まれません。

クロス円は間接的な取引が行われる仕組みとなっています。具体的にはEUR/JPYの場合、まずEUR/USD(ユーロ/米ドル)の取引が行われ、その後USD/JPY(米ドル/円)の取引を介して成立します。

このため、クロス円の価格は基軸通貨である米ドルを含む複数の通貨ペアの影響を受けやすいのが特徴です。

クロス円の特徴

クロス円

クロス円の最大の特徴は値動きの幅が大きいことです。これは2つの異なる通貨の経済状況や政策金利、政治的な要因などの影響を同時に受けるためです。

例えばEUR/JPYでは、欧州と日本の経済指標やニュースが重要な役割を果たします。

さらに、クロス円はUSD/JPYなどと比較して複雑な値動きをする傾向があります。ドルを介した取引であるため、間接的な影響が加わることが要因です。

また、日本円は世界的に安全資産という位置付けであることから、地政学的リスクが高まる局面では円高になりやすい性質があります。

クロス円のメリットとデメリット

クロス円

クロス円を取引する際には、そのメリットとデメリットを理解しておくことが重要であることから、それぞれ解説をしていきます。

クロス円のメリット

クロス円のメリットの一つは、値動きの幅が広いため短期間で大きな利益を得るチャンスがあることです。特にテクニカル分析を活用した取引を行う投資家にとっては、多くの取引機会が生まれる点が魅力です。

また、先に解説したとおり円は安全資産としての役割を持つため、世界的な不安が高まる時期には円高となりやすい傾向があります。

この動きに注目することで、他の通貨ペアとは異なる取引戦略を立てられます。例えば、地政学的リスクや市場全体の混乱が起こった際に、リスクヘッジとしてクロス円を活用することが可能です。

さらに、クロス円は日本国内での情報が豊富であるため、FXの取引経験が少ない投資家にとっても学びやすい環境が整っています。ニュースや分析ツールなどを通じて情報を収集しやすいことも、クロス円の大きな魅力です。

クロス円のデメリット

一方で、クロス円にはデメリットも存在します。まず、値動きの幅が大きいことは利益を得るチャンスが増える反面、損失リスクも高まることを意味します。

特に初心者にとっては大きな値動きに対応するのが難しい場合もあるため、慎重なリスク管理が必要です。

また、クロス円はUSD/JPYと異なり間接的な取引が行われるため、相場が複雑化しやすいという特徴があります。

例えば、米ドルが影響することで予想外の動きをする場合などです。このような相場の不確実性にも対応するためには、深い経済知識やFXの取引経験が求められます。

さらに、取引コストが高くなる場合があることにも注意が必要です。

クロス円は通常、スプレッドといわれる売値と買値の差がUSD/JPYよりも広い傾向があります。このため、頻繁な取引を行うトレーダーにとってはコスト負担が増える可能性があります。

まとめ

クロス円は値動きが大きく、短期間で大きな利益を得るチャンスがある一方で、リスク管理が重要な通貨ペアです。その特徴を理解し、自分の取引スタイルに合った活用法を見つけることが大切です。

また、クロス円を取引する際には、経済指標やニュースに敏感になると同時に、損失リスクを抑えるためのリスク管理を徹底することが求められます。

まずは小額での取引から始めるなど、経験を積みながら知識を深めていくことが成功への鍵となります。

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