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逆指値とは?仕組みや活用例を初心者にもわかりやすく解説

株式や外国為替取引(FX)を行う際、損失を抑えたり利益を確定したりするための手段として「逆指値(ぎゃくさしね)」という注文方法があります。

逆指値を理解することで株式やFXの勝率を上げることが可能です。

この記事では、逆指値の基本的な考え方からその仕組み、具体的な活用例を解説します。最後まで読んでいただければ、初心者の方でも逆指値を深く理解できます。

逆指値とは

逆指値とは、指定した価格に達した時に自動で注文が執行されて売買ができる仕組みのことです。この注文は主にリスク管理のために用いられるほか、利益確定のためにも利用される方法です。

通常の指値注文は、指定した価格以下で買いたい場合や、指定した価格以上で売りたい場合に用いられます。一方で逆指値注文は、指定した価格まで上がったら買い注文をする、指定した価格まで下がったら売り注文をするという売買方法です。

例えば、通常の指値注文は現在の株価が1000円の場合、「1100円まで上がったら自動的に売却」という注文方法であるのに対し、逆指値注文は現在の株価が1000円の場合に「900円まで下がったら自動的に売却」という注文を設定します。

このような注文をあらかじめ設定しておくことで、仮に大暴落が発生した場合でも損失を限定的にすることが可能です。

逆指値注文を活用することで、特定の条件でトリガーとなる価格を設定し、予期せぬ損失を防いだり、計画的に利益を確保したりできます。

逆指値の仕組み

逆指値の基本的な仕組みは、トリガー価格を指定しておく点にあります。トリガー価格に達したタイミングで自動的に注文が執行されるため、常に市場の動向を捉えておく必要がありません。

トリガー価格とは、その名の通り逆指値注文が発動する条件となる価格のことです。

株価や為替が設定したトリガー価格に到達したタイミングで注文が自動発動します。

逆指値は発動時の注文タイプが存在し、通常の指値注文と同様「成行注文」と「指値注文」の2つがあります。

成行注文の場合はその時の市場価格で即座に取引が成立するのに対し、指値注文の場合は指定した価格以上になった時、または指定した価格以下になった時に取引が成立する仕組みです。

逆指値は損失を限定的にしたり、利益確保のタイミングを逃さないといったメリットがある一方、注意すべきことがあります。それはスリッページが発生する可能性があることです。

スリッページとは急激な相場変動が発生した際に、想定と異なる価格で取引が成立してしまうことをいいます。

逆指値注文で成行注文を執行する場合には、スリッページが発生する可能性を考慮しなければなりません。

逆指値の活用例

逆指値は主に以下のような状況で活用されます。

1つ目は損失を抑えたい場合です。逆指値の最も一般的な用途は、損失を最小限に抑えるための「損切り」です。

例えば1000円で購入した株価が下落し、900円に達したら自動で売却する設定を行うことで、さらなる下落による損失を防げます。

2つ目は利益を確定したい場合です。利益が出ている状態で、価格が下がり始めた際に利益を確定させる目的でも使用されます。

例えば1000円で購入した株価が1200円に上昇し、その後1150円に下がったら売却するよう逆指値を設定しておくことで、売り時を逃すことなく確実に利益を得ることが可能です。

3つ目は自動売買をしたい場合です。価格が特定の水準を超えた場合に自動で注文を執行することで、相場のトレンドに乗る取引ができます。

例えば現在の価格が1000円の株について、1100円を超えたら買い注文を発動する設定を行うことで、買い時を逃すことなく上昇トレンドに乗ることができます。

まとめ

逆指値は取引において損失を抑えたり、利益を確保するための強力なツールです。とくに初心者の方にとっては計画的な取引をサポートし、感情に流されない投資を実現する助けになります。

ただし、スリッページのリスクや相場の急激な変動による影響を理解した上で活用することが重要です。逆指値を適切に使うことで、リスク管理の向上や取引の効率化が期待できます。

自分の取引スタイルに合わせて逆指値を活用してみてください。

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